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フランス人は時間にルーズ?フランス人の時間感覚とは

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約4分

 

フランス人は時間にルーズだ。

なんて話をメディアや実際にフランスに行った経験のある人から聞いたことはありますか?実際にフランスに滞在していた人は、待ち合わせの時間になっても全然来ない……、なんて経験をした方も多いのではないでしょうか。確かに、フランス人と日本人の時間に対する感覚は全く違います。

ということで今回は、フランス人の時間概念についてお話しようと思います。

PタイムとMタイム

まず、時間に対する考え方はエドワードホールという文化人類学者によると、2種類あると言われています。それがPタイムとMタイムという考え方です。PタイムとはPolychronic Timeの略で日本語に訳すと「多元的時間」、MタイムはMonochronic Timeの略で「単一的時間」と訳すことができます。

多元的時間・Pタイムの概念を持つ人々は、時間に複数の軸が存在し、複数のことを同時に行います。また、人間関係を重視し、そのため約束に遅れることも多いです。対して単一的時間・Mタイムの概念を持つ人々は、時間軸は一つのみで、一つの物事を順序立てて行います。時間に正確な人が多いです。

その土地の文化や人の考え方によってもちろんどちらの時間の考え方を持って行動するかは違いますが、大まかに分けると、フランスは時間にルーズなPタイム、日本は時間に正確なMタイムと言えます。どの国がどちらの考え方を持つかを知っていることにより、異文化による考え方のズレに理解ができます。

 

フランス人の時間概念

ちょっと学問的になってしまいましたが、本題に戻りましょう。Pタイムのフランス人の詳しい時間に対する考えはどのようなものなのでしょうか。

待ち合わせの時間

どこかに一緒に行く時、駅で待ち合わせをしたとしましょう。もちろん、日本の時間概念を理解しているフランス人であれば、定刻通りに来る人もいます。

ただ、一般的なフランス人は定刻に現れることは少なく、5分〜15分なら遅刻しても許容範囲だという人が多いです。自分がそれくらいだったら遅れもいいし、相手が遅れても特に咎めることもなく、「ごめんね」の一言で終わります(ない時もあります)。

30分を過ぎたあたりから、フランス人でも時間にルーズな奴だと感じるとのこと。遅れる時はきちんと事前に連絡をすることが多いです。

ホームパーティーの時間

フランスでは度々ホームパーティーに招待される機会があると思いますが、指定された時間より前に相手のお家に行くのはマナー違反です。例えば、19時にきてね!と言われたとしても、パーティーのホストは19時から準備をすることがあります。そのため、5分〜15分ほど遅れて行くのがマナー

私もそのことを知らずに友達の家にぴったりの時間に着いたら、牛乳を買いに行くところの友達にちょうどアパートの入り口で会いました。笑

ビジネスの時間

Pタイムのフランスですが、仕事になると時間には正確です。対してMタイムの日本でも、ビジネスにおいて会議の開始時刻は厳守ですが、終わりの時刻にはルーズだったりします。

プライベートや仕事になると結構時間に対する考え方は変わることが多いので注意が必要です。

 

時間概念を知っておこう!

フランス人が時間にルーズなことを理解しておくだけで、違いによるイライラは軽減されると思います!フランスと日本の時間に対する考え方の違いを知って、よりフランス滞在がストレスフリーなものになればと思います。

 

 

About The Author

Framour代表・編集長SHIZUKU
Framour管理人。2014年~2015年に交換留学生としてパリのグランゼコルでビジネスを1年勉強。2016年にはニューカレドニア現地の高校で日本語の授業のアシスタントとして7ヵ月就労。現在は都内でOL生活。得意分野はwebマーケ・SEO分析・webデザイン・編集/ライティング。
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