語学を勉強するとき、効果的な勉強法は、もちろん人とその言葉を話すこと。加えて、ドラマや映画などをその言語で見ることもよく行われる勉強法の一つです。
そこでこの連載では、おすすめのフランス映画をピックアップし、ちょっとの感想と共におすすめポイントをお届け致します。
記念すべき第一回目は、『Comme un chef 』!邦題は『シェフ!三ツ星レストランの舞台裏へようこそ』をご紹介します。
シェフ!三ツ星レストランの舞台裏へようこそ
「シェフ!三ツ星レストランの舞台裏へようこそ」
2012年 / 88分
監督:ダニエル・コーエン
出演:ジャン・レノ,ミカエル・ユーン 他
あらすじ
ジャッキー・ボノ(ミカエル・ユーン)は有名シェフのレシピを事細かに記憶し、味を再現することが出来る、自称天才料理人。しかし、傲慢な態度で客とモメてしまい、レストランを転々としていた。婚約者のベアトリス(ラファエル・アゴゲ)が妊娠したのをきっかけに、ジャッキーは心を入れ替え働こうと老人ホームのペンキ塗りをすることに。
一方、三ツ星高級レストラン“カルゴ・ラガルド”のシェフであるアレクサンドル・ラガルド(ジャン・レノ)は、経営者と衝突し、クビの危機に陥っていた。最先端の分子料理のレストランにするために、アレクサンドルに星を一つでも落としたらクビだと宣言をしたのだった。
ひょんなことから二人は出会い、ジャッキーはアレクサンドルの右腕として働くことになり、二人は三ツ星を守るために奔走する……。
聞き取りやすいコメディ映画
このビジュアルを見て、左の俳優さん見覚えがある!と感じた方も多いのではないでしょうか。かの有名なフランス映画『Léon』の殺し屋――いや、日本の方にとっては、CMの実写ドラえもんと紹介した方が分かりやすいかもしれません(笑)そう、ジャン・レノです。
若者があまり出てこない映画なので、フランス語のスピードはゆっくり、発音もはっきりしているので、初心者の方でも聞き取れる単語が多いと思います。また、料理の単語も沢山出てくるので、フランスに料理の留学をしている方・考えている方にもおすすめ。
途中で日本の着物を二人が着るシーンがあるのですが、とてもコミカルに仕上がっています。ジャン・レノは『wasabi』という映画ですでに日本語を披露したことがありますが、ミカエル・ユーンも頑張って日本語を話していました。このシーンは個人的にとても好きでした!フランスの日本に対する一般的なイメージが詰め込まれているように感じました。
結末もスカっとしてとても楽しい映画です!ぜひ、フランス語の学習に役立てみては?