今回ご紹介するフランス映画は、1950年代を舞台とした映画です。可愛らしくてちょっとドジな田舎娘が、みんなが憧れるレディに成長していくラブストーリー。
フランス語もあまり難しい単語は出てこず(ちょっとタイピングの用語は出てきましたが)、リスニングの勉強にはちょうどいいと思います。それでは、今回紹介するフランス映画『タイピスト!』を見ていきましょう!
タイピスト!
「タイピスト!」
2012年 / 111分
監督:レジス・ロワンサル
出演:ロマン・デュリス、デボラ・フランソワ
あらすじ
父と仲が悪く、田舎から脱出することを夢見ていたローズ・パンフィル(デボラ・フランソワ)は、結婚を逃れるためにルイ・エシャール(ロマン・デュリス)が経営する保険代理店の秘書の面接を受けに行く。そこでローズは、幼い頃から得意だったタイピングを披露する。そこでローズに(色んな意味で)惹かれたルイはローズを仮に雇うことにし、正式に雇用されたいなら、タイピングの大会で優勝しろと条件を突きつける。
そこから二人三脚で、世界一のタイピストを目指す二人の道のりが始まるのだったーー。
感想
とにかく主人公のローズが可愛い。可憐。美しい。よくあるちょっと天然な女の子と先生の恋愛物語なのですが、ローズの一生懸命さに視聴者の方もやられます。とにかくルイに喜んでもらおうと頑張るローズがいじらしいったらなんの。
映画自体は、音楽と映像が絶妙にマッチしていて画面の色合いもかなり好みでした!フランス映画はやっぱり音楽が魅力的ですね。特に昔のパリが舞台になっている映画は、ムーディーでワクワクする音楽が多いイメージです。
この『タイピスト!』も1958年が舞台になっていることもあり、服も車もタイプライターもみーんなヴィンテージ。とにかく50年代のパリはおしゃれで、色鮮やか。戦争の後というのが信じられないくらいです。
ストーリーはオードリー・ヘップバーンが主演の「マイフェアレディ」のような感じ。ところどころ意識しているなーという片鱗が見えます。実際に、50年代の立ち振る舞いを学ぶためにオードリー主演の映画『麗しのサブリナ』を見てローズ役のデボラは勉強したそう。マイフェアレディと比べると、フランスのアムールがちょっとしたスパイスとして入っています。ちょっとじゃないか。
邦題はタイピストですが、フランス語のタイトルだと「populaire」で、これは作中に出てくるタイプライターの名前です。
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