フランスは、留学や旅行先の1つとしてかなり人気の高い国の一つ。すでにフランスに行ったことがある、または旅行先に検討したことがある、という方も多いのではないでしょうか?
今回は、「ワーキングホリデー」という形態でフランスへ渡航する方法についてご紹介したいと思います。
フランスのワーキングホリデー
ワーキングホリデーはよく「ワーホリ」とも呼ばれ、フランス語で「vacances travail」といいます。
また、この方法で渡航するには「ワーキングホリデービザ」を取得する必要があります。ワーキングホリデービザの目的はフランスと日本の若者の国際交流となっており、渡航は1年以内、ビザ取得時に満18歳以上30歳以下であることが条件とされています。
また、このビザが申請できるのは1人1回まで、申請費は無料です。
観光ビザじゃ3か月しか滞在できないけれど、もっと長く滞在したりフランスを旅行したりしたい!
フランスでパティスリーを目指したい!
フランスで仕事がしてみたい!
という方がこのビザを使って取得していることが多いです。
ワーキングホリデービザの取得方法
フランスのワーキングホリデービザの申請は渡航の3か月前から行うことができます。手順としては以下になります。
1.在日フランス大使館HPを参考に、必要書類を揃える
2.大使館HPから、アポイントの日時を設定する
3.必要種類を持ち、東京の広尾にある在日フランス大使館へ行き書類申請
4.ビザが届くのを待つor大使館に取りに行く
5.ビザに正確な情報が記載してあるか確認する
という流れになります。以下でそれぞれを詳しく説明します!
1.在日フランス大使館HPを参考に、必要書類を揃える
基本的に、必要書類のフォーマットは大使館HPにあります。自身でダウンロード、印刷し、記入していきます。
しかし、健康診断書等の自身で揃える必要のある書類もあるため、書類の事前準備には時間がかかることを頭に入れておいてください!
2.大使館HPから、アポイントの日時を設定する
書類を揃える目途が立てば、大使館HPからアポイントの日時を設定します。
3.必要種類を持ち、東京の広尾にある大使館へ行き書類申請。
ここで注意したいのは、申請は自分自身が直接大使館に出向く方法しかないことです。
東京にしか在日フランス大使館はないので、特に地方在住の方は前もって日程を空けておく必要があります。また、平日の午前中しか大使館は開いていないのでお気を付けください。
4.ビザが届くのを待つor大使館に取りに行く。
ワーキングホリデービザは平均で3週間程度で受け取ることが可能です。(※2017年12月時点)
また、ビザの受取は郵送でも可能です。郵送を希望する際は申請時に赤色のレターパックに自分の住所と宛先を前もって記載し書類と共に提出します。
ただし、私個人的には東京または東京近郊在住の方は直接取りにいくことをおすすめします。その方が確実に早く受け取れるからです。
以下に私が実際に体験した、ビザ受取のトラブルを記載します。
私は関西在住なので郵送を希望しましたが、一旦大使館側から送られたビザが再び大使館に戻ってしまいました。そこからまたレターパックを大使館へ郵送し、再び郵送してもらうという二度手間となり、結局申請から1か月以上経ってから届くことになりました。
大使館に電話で確認したところ、確かにビザ発送は申請時から約3週間後には完了していました。このようなトラブルをなくすためにも極力自力で取りにいくことをおすすめします。
※どうしても不可能であれば、渡航3か月前になるとすぐ申請できるように準備を進めるのが良いでしょう。
5.ビザに正確な情報が記載してあるか確認する
ビザを受け取って安心するのはまだ早いです!
無事に受け取れた後は、渡航期間、パスポート番号、氏名が正しく記載されてあるか確認しましょう。万が一間違いがあっても、渡航日に空港でチェックインする時に気付いても手遅れです。万全の体制で渡航するためにも、しっかり確認しておくことをおすすめします。
1つ余談をすると、ビザに記載されてある日付は日にち、月、年の順です。日本語で記載する時とは反対ですね。また、そもそもビザとはパスポートの中に貼り付けられているものです。「え、日付合ってない」「ビザはどこ!?」と混乱しないように気をつけましょう。
この記事を読んで下さっている方の中には、「バカじゃないか」と内心思っている方もいるかと思いますが、これは私の実体験です(笑)
フランスのワーホリビザ取得に必要な書類一覧
✓予約票(アポイント予約完了画面を印刷)
✓申請書類チェックリスト1部
✓長期ビザ申請書1部
✓申請動機作文1部
✓計画書
✓履歴書
✓ワーキングホリデービザ宣誓書
✓証明写真1枚
✓パスポート原本、証明写真ページのコピー1部
✓銀行残高証明書の原本、コピー1部
✓健康診断書原本、コピー1部
✓海外保険加入証明書原本、コピー1部
✓(必要ならば)返信用封筒(赤色レターパック)
書類の記入の仕方やポイントについては、次回の記事で詳しく記入していきます!
ワーキングホリデービザでフランスに渡航する人は……?
年齢的にはフランスのワーキングホリデービザ申請の最後のチャンスとも言える、30歳手前の方が多い印象です。
一旦日本で就職したものの、より自由で開放的な生活を求めて渡航する方(そういう方は大抵、その後フランスで暮らす選択をしている気がします)や、日本のパティスリーで働いたのちに本場フランスの様子を知りたいと渡航した方、昔大学でフランス語やフランス文学を専攻していて、その時の興味関心を思い出したかのように渡航する方など、様々です。
いずれにしても、渡航後数か月は語学学校に通って生活に慣らす方が多いようです。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、フランスにワーキングホリデービザで渡航することに関する概要をお届けしました。
大量の必要書類やトラブル等、少しビザ申請を戸惑うような内容もありますが、フランスのワーキングホリデービザは他国ワーキングホリデービザや、他ビザに比べて取得しやすいと言われています。必要書類さえきっちり揃えることができれば、ビザ取得条件に合う人なら誰でも簡単に取得することができます。
そしてなんといっても、在日フランス大使館は優しいです!
大使館と聞くと、一度申請してしまえば中々直接コンタクトを取りづらいという印象があります。しかし私は、在日フランス大使館とメールのやり取りをしたこともあるし、電話をしたこともあります。つまり、申請者に対してしっかり対応してくれる大使館なのです。ビザの申請を始めると、「本当に届くのか?」と不安になることもありますが、大使館を信じてビザ到着を待ちましょう。
次回は、フランスのワーキングホリデービザを取得する際の必要書類について、詳しく解説していきます!