フランス語を使って仕事がしてみたい、ちょうど自分にぴったりの求人があるから応募してみたい、そう思ったはいいものの、フランスではどのように履歴書を書くか知っていますか?
今回は、フランス人にアドバイスをもらいながらフランスの履歴書の書き方を説明していきたいと思います!
日本とフランスの履歴書(CV)の違い
フランスでは、履歴書はCV(Curriculum Vitae)と呼びます。日本の履歴書は大体のフォーマットが決まっており、手書きで書かなければいけないところもあれば、性別欄や年齢の記入、配偶者の有無まで書く欄があります。
フランスのCVは必ずパソコンでA4用紙一枚にまとめます。手書きは読みづらいので問答無用でダメです。また、性別も年齢も記入しないでOKで、写真が不必要な場合もあります。完全に能力と人柄が重視されているということがよくわかります。
そして、フォーマットはこれといったものはなく、デザインもかなり融通が効きます。デザイナーなどクリエイティブ職のCVはデザインも凝っているそうです。
✔︎ パソコンでA4サイズ1枚にまとめる
✔︎ 性別・年齢・配偶者の有無は必要なし
CVの参考サイト
フランスのCVを書き始める前に、デザインや内容の参考になるサイトがいくつかあるのでご紹介します。
有名フランスメディア・パリジャンの学生バージョンのところが出しているCVの例で、8つの特徴に分けたCVが紹介されています。書く内容も指示されているので使いやすいと思います。
仕事とスタージュ(研修)など、探している仕事別にアドバイスが書いてあります。
18 modèles de CV créatifs gratuits
とてもスタイリッシュなテンプレートがあるサイトです。無料でダウンロードできます。
50 modèles de CV à télécharger gratuit au format Word
色々なCVのデザインが50種類あり、こちらも無料でダウンロードできます。
フランスのCVの書き方
まずはどのような構成になっているのか、大きなところから説明します。
主に、フランスの就労の際に書くCVでは、職歴 → 学歴 → 能力・資格 → 趣味・関心・そのほか特記事項の順に、一枚の紙に内容をまとめます。例えば学生でスタージュのためのCVを書く際は、職歴はないので学歴を詳細に書いたり、学校外での活動を詳しく記述したりします。
今回は、全てを説明することができる、一般的な仕事を探している前提のCVを詳しく見て行きましょう!
①基本情報とタイトル、写真
自分の個人情報は上の部分に簡潔に記載します。⑤のタイトルに関しては応募した職のポジションを記載します。オープンポジションや人材サイトの場合は、自分の能力を簡潔にまとめたものを記入します。
写真に関しては、普通に家で撮った写真でも大丈夫です。顔がわかれば問題ないとのこと。自由な国です、フランス。笑
②職歴(Experience Professionnel)
①期間、②ポジションや部署、③会社名・場所、④仕事内容
職歴は、フランスだと新しいものから記載します。最新の経歴が重視されます。仕事内容の記入に関しては注意が必要です。応募する仕事にどうして自分の能力が適しているのかをアピールしなければいけません。行ってきた業務の詳細を、できるだけ簡潔に記載しましょう。
✔︎ 応募する職に合わせて、アピールしたい内容を記入している
③学歴(Formation)
①期間、②学位、③学部・大学名・場所、④内容
学歴も新しいものから記入します。記載するものも大学からで問題ありません。留学をしていた場合はその内容も記載しましょう。職歴がない応募の場合は、学習した内容を詳しく記載する必要があります。対して職歴がある場合は、そこまで詳しく記入しなくても問題ありません。
✔︎ 職歴がない場合:応募するポジションに活かすことができる学習内容を記入している
④能力・資格(Compétences spécifiques)
言語能力と持っている資格やスキルを記入します。こちらも応募する職に合ったものを
言語のレベルはDébutant(初心者), intermédiaire(中級), Courant(会話できる), Professionnel(仕事で使用可能), Langue maternelle(母国語)から選びます。
⑤興味・関心(Centre d’interêt)
主に趣味を記載します。私の場合は写真や動画編集が仕事に役立つポジションだったのでそのように記載しました。スポーツや旅行などでもOKです。
まとめ
日本の履歴書と違い、これといったテンプレートがないフランスのCVはかなりデザインや内容に迷うところもあります。アドバイスとチェックをしてくれたフランス人によると、やはり応募するポジションに少しでもプラスになる内容を書くべきとのことでした。
この内容を参考にしつつ、自分のオリジナルのフランス語版CVを作ってみてくださいね!