フランス語の勉強をするとき、フランスの歌を聞いて勉強したいと思ったことはありませんか?でもなかなか、今流行っているフランス人歌手を見つけることって難しいですよね。
ということで今回は、フランス人のフォロワーさんに「フランスの有名な歌手ってだれ?」という質問をして、人気がある歌手をまとめてみました!ちょっとしたコメントや豆知識とともにお送りします。
フランス人女性歌手
まずは、フランス人女性歌手から紹介します。
なんでも、フランスで有名な歌手といえば80年代に人気があった人の名前が挙げられることが多いようですが、なるべく幅広い年代の方をご紹介していきたいと思います!
エディット・ピアフ(Edith Piaf)
まずはフランス人の女性歌手といえばこの方を紹介しないわけには行かないでしょう。フランスで最も愛されているシャンソン歌手であるエディット・ピアフ(Edith Piaf)!
「ばら色の人生(La Vie en Rose)」や「愛の讃歌(Hymne à l’amour)」などのピアフの名曲は、日本人アーティストによって日本語でカバーされています。今でもカフェやレストランでピアフの名曲を聞くことも多いですよね!
フランス・ギャル(France Gall)
CMなどでよく使われている「夢見るシャンソン人形(Poupée de cire poupée de son)」を歌っているフランスのシャンソン歌手、フランス・ギャル(France Gall)。本名はイザベル・ギャル(Isabelle Gall)。改めてこの曲の歌詞を見てみると、なかなか強烈です……。
シルヴィ・ヴァルタン(Sylvie Vartan)
日本ではシルヴィ・ヴァルタン(Sylvie Vartan)という名前より、楽曲「あなたのとりこ」と言われた方がピンとくるかもしれません。この曲は日本でもともと有名でしたが、映画『ウォーターボーイズ』の劇中歌として使われて、さらにポピュラーになりました。
フランス語だったのね!と最初はちょっと驚きでした(笑)
ジェニファー・バルトリ(Jenifer Bartoli)
ニース出身のフレンチポップを歌うジェニファー・バルトリ(Jenifer Bartoli)。ジェニファー(Jenifer)の名義で歌手活動をしています。
代表的なヒットシングルは「Au soreil」や「J’attends l’amour」などで、フランスで最大の音楽の賞・NRJ Music Awardsで最優秀女性アーティスト賞を最多の5回獲得しています。
ビートルズやエディット・ピアフなどの歌手に影響を受けたそう。
ザーズ(Zaz)
トゥール出身のシャンソン歌手ザーズ(Zaz)。本名はイザベル・ジュフロワ(Isabelle Geffroy)。日本でも有名ですね。
シャンソンに限らず、ジャズ・ブルース・フォークなど多様なジャンルの歌を歌っており、声がハスキーでとてもかっこいいです。フランスで最もアルバムが売れている歌手の一人です。
昔のフランスの歌をたくさんカバーしているアーティストでもあります。ぜひ聞いてみてください。
アリゼ(Alizée)
フランスのアイドル歌手といえばアリゼ(Alizée)でしょ!
フランスでも可愛くて、学生時代にとても好きだったんだよね、とコメントをくれた方もいました。日本でもCMソングとして起用されていたり、番組に出演したりしていたので知っている方も多いのではないでしょうか。
ジョイス・ジョナタン(Joyce Jonathan)
ジョイス・ジョナタン(Joyce Jonathan)は若手のフランス人歌手。ギターを片手に歌うフォークソングがとっても良いです。声も可愛い!
両親が中国で働いていた関係で中国語に親しみがあり、その関係か2010年に「Je ne sais pas」が中国と台湾のチャートで1位を獲得したとのこと。ぜひ日本でも活動して欲しい!
L.E.J
Youtubeでカバーソングをアップロードし、有名になった女性3人組グループのL.E.J。今は自分たちの楽曲を発表しています。めちゃくちゃかっこいいです。
特にサッカーワールドカップの際に作られた楽曲「Liberté, Égalité」のそのさきに続く言葉が面白いです。ぜひ聞いてみてください!
フランス人男性歌手
続いてフランスの男性歌手を紹介!女性のフランス人歌手と比較すると、日本ではあまり知られていないかも・・・?
シャルル・アズナヴール(Charles Aznavour)
残念ながら2018年10月1日に亡くなったシャルル・アズナヴール(Charles Aznavour)もフランスの偉大なシャンソン歌手の一人。俳優としても活躍していました。
1988年にCNNとTime紙から「20世紀の最も偉大なエンターテイナー」として表彰されています。エルビス・プレスリーやボブ・ディランも受賞した賞です。
歌手活動の中では「哀しみのヴェニス」「世界の果て」「イザベル」など、数々のヒット曲を生み出し、日本のアーティストにもカバーされています。日本でも公演を行なっており、実は生誕94年公演で2018年9月に来日したばかりでした。
ジョニー・アリディ(Johnny Hallyday)
ジョニー・アリディ(Johnny Hallyday)はフランスのNo1ロックンロールシンガー。
前述したシルヴィ・ヴァルタンの元夫でもあります。2人がデュエットした曲「J’ai un Problème(危険な関係)」はフランスで大ヒットしましたが、その後残念ながら離婚。
パワフルな声の持ち主です!
ジャン=ジャック・ゴールドマン(Jean-Jacques Goldman)
フランスの国民的シンガーソングライターでありながら、あまり海外で有名でない歌手といえば、この人ジャン=ジャック・ゴールドマン(Jean-Jacques Goldman)。セリーヌ・ディオンをはじめとする他のアーティストに多数の楽曲提供をしています。
ルナン・リュース(Renan Luce)
パリ出身、ブルターニュ育ちのシンガーソングライター、ルナン・リュース(Renan Luce)。2006年に出した最初に出したアルバム「Repenti」の「La Lettre」で大ヒットしました。
オレールサン(OrelSan)
フランス人ラッパーの中でも、今一番人気があるオレールサン(OrelSan)!本名はオレリアン・コタンティン(Aurélien Cotentin)というそうです。2018年の夏に日本来日公演を行いました。
日本の文化が好きで名前に「さん」がついていたり、歌の中に日本語が入っていたりします。曲の歌詞にもメッセージ性があり、読んでみると面白いと思います。
ビッグフロー・エ・オリー(BigFlo & Oli)
ビッグフロー・エ・オリー(BigFlo & Oli)はトゥールーズ出身のヒップホップユニット。2人は兄弟です。確かに目元のあたりが似てる。
小さい方がFlorianでお兄ちゃん、大きい方がOlivioで弟です。歌詞の中では「Mon grand petit frere(小さなお兄さん)」と呼ばれることもあるそう(笑)
ヴィアネ(Vianney)
ヴィアネ(Vianney)シャンソン・ポップス歌手。24歳の時に「Victoires de la Musique」の新人賞にノミネートされました。あとでご紹介するセリーヌ・ディオンともコラボレーションしています。
声がとても可愛くて、曲調も個人的にとても好きです!
番外編・フランス語圏の歌手
厳密にいえばフランス人ではないですが、フランス語話者で有名な歌手はまだまだいます。ぜひ紹介したいので、番外編として、カナダのケベック出身とベルギーのブリュッセル出身の歌手をご紹介!
セリーヌ・ディオン(Céline Dion)
カナダのケベック州のフランス系カナダ人、セリーヌ・ディオン(Céline Dion)の名前を知らない人はきっといないのではないでしょうか。あの映画『タイタニック』のテーマ「My Heart Will Go On」を歌った歌姫です。
日本ではセリーヌ・ディオンの英語の曲を耳にする機会の方が多いですが、フランス語でもアルバムを出しています。改めてぜひフランス語の曲も聞いてみてください!
ガルー(Garou)
ガルー(Garou)もセリーヌ同様にカナダ・ケベック州出身の歌手。本名はピエール・ガラン(Pierre Garand)。
セリーヌ・ディオンと「Sous le vent」という楽曲でコラボレーションし、この曲がフランスでミリオンヒットを達成しました。2010年のバンクーバーオリンピックの開会式で歌ったアーティストでもあります。
ストロマエ(Stromae)
ストロマエ(Stromae)はベルギー出身のヒップホップ・電子音楽のミュージシャンです。ストロマエはマエストロの倒語で、本名はポール・ヴァン・ハバー(Paul van Haver)。
2009年に「Alors on danse」が大ヒットし、人気歌手へ。「Papaoutai」も人気楽曲です。オレールサンともコラボしていました。
今は体調不良で活動を休止しています。
お気に入りのフランス歌手は?
だだっと紹介しましたが、実はまだまだ有名&人気の高いフランス人の歌手は山ほどいます。年齢や有名度などのバランスを考えて、結構削りました。
誰かお気に入りのフランス人歌手が見つかりましたでしょうか。
ぜひたくさん聞いて、フランス語の勉強に役立ててくださいね!