こんにちは!
9月ももう半ばに差し掛かり、フランスには日本より一足早く秋が来た……と言いたい所ですが、最近はとっても暑いです(笑)まだまだ半袖、ノースリーブで過ごしています。
さて今回は、「フランス人は心が広い!?」というテーマで街でよく聞くフランス語をご紹介していこうと思います!
フランス人は心が広い?
「フランス人は日本人ほど怒らない」という印象がなんとなくありますが、実際そうなのかなとも思います。
例えば交通機関が大幅に遅れた時、レストランで出される料理が遅かった時、日本だと係員やサーバーに文句を言ったり、怒鳴ったりする光景も目にします。
しかしフランスでは、人々はそれらをあまり重大に捉えてはいません。丁度先日、夜中の長距離バスが1時間以上遅れるという経験をしました。あいにくその日はとても寒かったので、私は1人イライラしながら待っていましたが、周りの人を見渡すと、何事もなかったかのようにじっとバスを待っていました。
では、このように交通機関が遅れたときや料理が中々来ないとき、また相手が遅刻してきたなどのそこまで自分は気にしていないけれど何かされて謝られたとき、ありがとうと言われたとき、フランス語ではどう表現するのでしょうか?
今回は、4つの表現をご紹介します。どれも「気にしないで、大丈夫」といったニュアンスですが、謝罪時などネガティブな場面だけでなく、感謝などポジティブなことに対する返答としてもよく使われます。
フランスで生活しているとよく聞くし、よく使う表現たちです。
C’est pas grave.
日本語で「大したことではないよ」、英語で「It’s not grave.」と意訳できます。
graveはフランス語でも英語でも、形容詞で「重大な」という意味になります。
正確に書くと「Ce n’est pas grave.」となりますが、口語では”n'(ne)”はよく省略されます。
Pas de problème.
こちらは少しわかりやすいのではないでしょうか。
日本語で「問題ないよ」英語で「It’s not a problem.」となります。
こちらも正確に書くと「Il n’y a pas de problème.」となりますが、口語では”Il n’y a“はよく省略します。
(Il n’y a) pas de souci.
日本語で「心配しないで」、英語で「Don’t worry.」と訳せます。
先ほどのPas de problèmeと文の構造は同じです。
しかし先ほどと少し異なるのは、この表現の場合、カッコで囲った”Il n’y a“も省略せずに使うこともあります。個人的な見解としては、少し丁寧に言いたい時は省略せずに使っている印象があります。
T’inquiète pas.
こちらも先ほどと同様、日本語で「心配しないで」、英語で「Don’t worry.」と訳します。文法的には否定命令形という形になります。また、口語では最初のNeは省略します。
また、T’inquiètes pasは家族や友人など親しい人に向けて、Vous inquiétez pasは顧客関係や初対面の人など、少し心理的距離がある人に対して使います。
先ほどのPas de souciと何が違うのか?と少し疑問に思いますが、意味はほぼ同じです。
これは、北仏にも南仏にも住んだことのある私の、あくまで個人的な印象ですが、北仏(ルーアン)ではこちらのT’inquiètes pas、南仏(リヨン)では先ほどのPas de souciをよく聞くような気もします。
また親しい友人とメッセージなどの文面で会話をする時、このT’inquiètes pasは「TKP」とよく略します。
パッと見ると「Kは一体どこから来たんだ!?」と思ってしまいますが、よく考えるとこのT’inquiètes pasの発音、「タンキエットパ」のタ、キ、パを取って「TKP」と略したのだと推測できますね!
まとめ
いかがですか?
言いたいことはほぼ同じなのに表現がいくつもある、と言うのは、このような表現がよく使われている証のような気もします。
フランスを訪れた際、ぜひ使ってみてはいかがでしょうか。