パリ郊外で一番有名&アクセスがいい街といえば、ヴェルサイユ(Versailles)!あの日本で超有名なマンガ『ベルサイユのばら』の舞台になったヴェルサイユ宮殿がある街です。
今回は、そんなヴェルサイユの街でも、フランスを観光する人は外せない、ヴェルサイユ宮殿にフォーカスして情報をお届けします!
ヴェルサイユ宮殿の訪問の前に……
ヴェルサイユ宮殿は、歴史をある程度頭に入れてから行くとさらに面白いです。
1682年にルイ14世によって建てられたヴェルサイユ宮殿。バロック建築の代表作で、ルイ14世の首席建築家だったマンサールとルーブル宮殿の内装も行なったル・ブランによって大部分が設計されています。マリーアントワネットがこのヴェルサイユ宮殿で過ごしていたことはみなさんご存知なのではないでしょうか。
バロック建築は建物の内部が彫刻や絵画を含めたかなり特徴的で派手な内装になっていることが特徴。ヴェルサイユ宮殿も豪華絢爛な内装になっているので、そこにぜひ注目して周って見てください。
また、見学にはほぼ一日かかりますのでご注意を!
見どころ①豪華絢爛なヴェルサイユ宮殿
バロック建築の代表・ヴェルサイユ宮殿の内装はとにかく豪華。絵画と彫刻がいたるところに施され、どの部屋を見ても見応えがあります。
また当時の家具も設置されており、オーディオガイドを聴きながら見てまわると、ヴェルサイユ宮殿で暮らしていた人々の当時の生活の様子がよくわかります。もちろん、オーディオガイドやパンフレットには日本語のものが用意されていますよ!
見どころ②鏡の間(鏡の回廊)
ヴェルサイユ宮殿でもっとも有名な部屋といえば、この鏡の間ではないでしょうか。
長さ約75m、幅10m、高さが12mの規模を誇るこの回廊で、重要な儀式などが行われたとされています。
現在では、昔のドレスを来て行われる舞踏会イベントが一年に一回この鏡の間で行われています。参加者は当時の貴族顔負けの格好でドレスアップをして来るそうで、SNSの写真を見るとそれはもう……すごいです。興味があるかたは調べて見てください。
このダンスパーティーに参加する為にフランスに渡航する方もいるそうです。
見どころ③広大な庭と公園
ヴェルサイユ宮殿の庭と公園はとても広い。本当に広い。フランスの王族の権力を実感できます。端から端を制覇してやる!という人は、トリアノンに向かうまでに一人もいなくなるに違いありません。
噴水や農場、イギリス式庭園などがあり、歩きたくない人のために、トリアノンと宮殿をつなぐミニトロッコのような乗り物が定期的に走っています。小さな車のようなカートもレンタルが可能なので、お年寄り連れの家族はこれを使って見てもいいかもしれません。
愛の殿堂(Le Temple d’Amour)と呼ばれるこちらの東屋で、マリーアントワネットは愛人と逢瀬を重ねたのだとか……。
こちらはマリーアントワネットが「平民の暮らしを体験してみたい!」と作らせた農場。家畜と畑があります。
見どころ④アンジェリーナ
ヴェルサイユ宮殿の中には1903年始業のパリ老舗のサロン・ド・テ「ANGELINA(アンジェリーナ)」があり、そこで看板メニューのモンブランを楽しむことができます。
アンジェリーナのモンブランは、とにかく大きい!中には生クリームがぎっしり詰まっています。すごく甘かったです。甘いものが苦手な方は、ちょっと辛いかも……。とにかく、アンジェリーナのモンブランを頼むのであれば、コーヒーは外せません(笑)
パリ市内にあるアンジェリーナはかなり行列が出来ていることが多いのですが、ヴェルサイユ宮殿のアンジェリーナは時間によってはあまり並ばなくて済みます。食べてみたい!と思っている方はヴェルサイユで試してみてください!
見どころ⑤庭園のショー
だいたい5月の終わりから10月の末まで、庭園にある噴水でミュージカルショーが行われています。また、夜には噴水と花火のショーが行われていて、夏の風物詩になっています。有名で、一度はぜひ足を運びたいショーです。
ショースケジュールは公式サイトから確認することができます。
ヴェルサイユ宮殿のチケット
ヴェルサイユ宮殿と離宮トリアノンに入るためには別々のチケットが必要になります。また、事前にオンラインで購入することも可能ですが、割とチケットカウンターはそれほど混んでおらず、カードを使って自動券売機で買えばスムーズにチケットが購入できます。
ただ、入場するのにはいつも列ができており、並ばなければいけないのでよりスムーズにヴェルサイユ宮殿に入場したい場合は事前に購入した方が無難。また、ミュージアムパスも利用できます。
18才未満・身体障がい者とその付き添い1名までの入場無料。また、ヨーロッパの学校に属する学生は26才以下であればVISAと学生証を見せるだけで無料で入場することができます。パスポートを持ち歩くのが不安な方は、写真やコピーでもOKです。
①パスポート:20€
ヴェルサイユ宮殿、トリアノン、特別展示、公園と庭園に入場が可能なチケット。噴水のショーがある場合は27€になります。また、二日券は25€(噴水ショーがある場合は30€)で購入可能。
②ヴェルサイユ宮殿のみ:18€
ヴェルサイユ宮殿、特別展示、公園と庭園に入場が可能なチケット。ショーの観覧はできません。
③トリアノンのみ:12€
トリアノン、大トリアノンの特別展示、公園と庭園に入場が可能なチケット。ショーの観覧はできません。
ヴェルサイユ宮殿への行き方
ヴェルサイユ宮殿へは、電車もしくはバスで行くことが可能です。個人的なおすすめはバスで行く方法。ヴェルサイユ宮殿の目の前にバスが止まることに加え、あまり混雑しておらず、スリも少ないです。
①バスでの行き方
ヴェルサイユ宮殿まで行くバスは、メトロ9番線の終点駅「Pont de Sèvres(ポン・ド・セーヴル駅)」から発着している、171番のバスです。Ticket Tはゾーン外なので使えず、特別なチケットの購入が必要になります。メトロの駅の券売機もしくは窓口にて購入可能です。
時間も駅からヴェルサイユ宮殿まではバスで30分ほど。終点がヴェルサイユ宮殿なので、どこで降りるかハラハラしなくても大丈夫なところもおすすめポイント。
171番は10分〜15分間隔でバスが出ています(時刻表はこちら)。
②電車での行き方
ヴェルサイユまで行く電車はいくつかあります。それぞれヴェルサイユ宮殿から少し歩かなければ行けないのが難点ですが、バスよりもパリ中心部からアクセスが良いので、前の観光の場所や時間によっては電車を使うのもあり。
ヴェルサイユ・シャトー・リヴ・ゴーシュ駅
RERのC線「Versailles Château-Rive Gauche Station(ヴェルサイユ・シャトー・リヴ・ゴーシュ駅)」はヴェルサイユ宮殿から一番近い駅で、歩いて10分ほどのところに位置します。
だいたいパリの中心から30分ほどでヴェルサイユまで来ることができます。
ただ、RERはスリが多いので、そこだけ注意が必要です。
ヴェルサイユ・シャンティエ駅
モンパルナス駅もしくはサンラザール駅からSNCF(フランス国鉄)を使って来ると、「Versailles-Chantiers Station(ヴェルサイユ・シャンティエ駅)」へ到着します。ヴェルサイユ宮殿までは徒歩15分ほどかかります。
ヴェルサイユ宮殿は離宮のトリアノンまで行くとかなり広く、とても疲れるので帰りはちょっと大変かもしれませんが、行き帰りでヴェルサイユの街並みを歩いて見てまわれます。
まとめ
フランスに旅行するとなると、ヴェルサイユ宮殿はその知名度もあって必ず候補になる旅行先だと思います。個人的にはかなり広く、歩くのが大変なので真冬と真夏は避けた方がいいです。加えて夏休みシーズンは観光客もかなり多いので別の時期がおすすめです。
しかし、ヴェルサイユ宮殿の建物の豪華絢爛さや庭の美しさは一見の価値ありです。
ぜひ、このガイドがヴェルサイユ宮殿を見学したい方のお役にたちますように!