こんにちは、パリ在住のムッシュサトウです。
フランスの美食文化を語る際にスイーツは外せませんよね。
今では多くのフランスのお店が都内を中心に出店しており、私たちも気軽に本場フランス・パリの味を楽しめるようになりました。
今回は日本へまだ未上陸の新世代パティスリーYann Couvreur (ヤンクヴルー)についてご紹介いたします。
Yann Couvreur (ヤン・クヴルー)って?
Yann Couvreur (ヤン・クヴルー)は、パリの新進気鋭のパティシエで、今現在30代半ばという若さにしてパリ市内に3店舗を展開しています。
数々の有名ホテルのレストランシェフ・パティシエなどの経験を経て、2016年にパリ10区に初めての店をオープン。その後パリのおしゃれエリアであるマレに2店舗目をオープンし、人気を不動のものにしました。
オペラ地区のデパートGaleries Lafayette(ギャラリー・ラファイエット)グルメ館1階にも店舗をオープンし、Pierre Hermé(ピエールエルメ)やSadaharu AOKI paris(サダハルアオキ)といった大御所たちと同フロアに名を連ねています。
彼のクリエーションにはどんな伝統的なものであれ必ず小さなサプライズが隠されており、食べた人々を驚かせます。
続いては、サトウがオススメする彼の作品をご紹介いたします!
Baba(ババ)
ババといえばラム酒をふんだんに使った大人なお菓子、ババ・オ・ラムを思い浮かべてしまいますよね。
ヤンクヴルーでは、お酒が苦手な方や子供にも食べられるよう、ノンアルコールの創作ババが常時販売されています。
Baba au exotic
こちらは僕のイチオシ「Baba au exotic(ババ・オ・エギゾチック)」
マンゴーとパッションフルーツが使われたババです。ツヤツヤの表面を割ると中にはたくさんのマンゴーの果肉がパッションフルーツソースと相まって潜んでいます!
上にのったバニラクリームと合わせればさわやかさの中に心地よい甘さが口のなかに広がります。
※フルーツの旬により使用される具材が変わる可能性があります。
Baba au rhum & riz au lait
続いては「Baba au rhum & riz au lait(ババ・オ・ラム&リオレ)」
リオレは欧米で人気があり、アメリカなど英語圏ではライスプディングとも呼ばれる家庭の定番デザートです。
その名の通りお米を用いたデザートで、お米を砂糖やシナモンで味付けをし、牛乳で煮詰めたものです。
日本人にはあまり馴染みがありませんが、さすがはヤンクヴルー、ババ・オ・ラムとしてのクオリティもさることながら、リオレもしっくり腑に落ちるおいしさで大人なラムとの組み合わせがまさに職人技でした。
ババにお米?と驚きましたが、彼らしいサプライズに楽しまされました。
こちらは通年で販売される商品とのことです。
そば粉のミルフィーユ
こちらはイートイン専用で、毎日50個限定で出される名物ミルフィーユ。
そば粉が使われた薄くてパリパリの生地の間に濃厚なマダガスカルバニラクリームがふんだんに挟まれています。
お皿のふちにもオマケのクリームのデコレーションがされており、自分で好きに調整をしながら頂けます。注文をしたその場で仕上げてくれる絶品生スイーツです。
座席数の少ない店舗ですが、お昼ごろのランチ時を訪問すれば比較的すぐに注文できますよ。
ヴィエノワズリー
ヤンクヴルーに来たら、ケーキだけでなくぜひヴィエノワズリー(菓子パン類)も試していただきたいです。クロワッサンやブリオッシュなどどれも美味しいのですが、個人的に大好きなのが「Chouquettes(シューケット)」です。
Chouquettes
シュー生地にあられ砂糖をまぶしたシューケットはフランスで定番のヴィエノワズリーですが、僕の定番朝食でもあります。
ヤンクヴルーのシューケットは他と違い、オレンジの花を使ったオレンジ香るさわやかな風味が鼻を通り抜ける絶品です。
小さくて軽いのでその後のパリ散歩のお供にも最適です。出来立てが美味しいのでぜひ買った当日中に召し上がってみてください!
おわりに
ヤンクヴルーのご紹介、いかがだったでしょうか。新商品や他のパティシエとのコラボ商品なども多く、訪問するたびに変わるウィンドウの
顔ぶれが楽しいお店です。
また、季節ごとに変わる商品なども、今後ご紹介できればと思います。
先日、新宿伊勢丹のフランス展にも出展したヤンクヴルー。今後の日本進出や異なる催事への参加が期待されます!
All photos taken by Monsieur SATO.