ある程度フランス語を習得したら、勉強する際に、役立つもののひとつに、映画があります。より日常的に使う口語表現を学ぶことができ、ネイティブの話す速度に慣れるための勉強として、映画を視聴する人も多いと思います。
今回は、最近Amazon Primeの会員特典、Prime Videoでおすすめのフランス映画をご紹介しようと思います。
どの映画も「ちょっとフランス映画って抑揚がなくて苦手なんだよなあ」という方や、フランス映画をあまり見たことがない方でも楽しめる映画だと思いますので、ぜひ試しに見てみてくださいね!
Le Grand Bain /シンク・オア・スイム 〜イチかバチか俺たちの夢〜
2019年のセザール賞で最多10部門ノミネート、フランスでも大ヒットしたジル・ルルーシュ監督の映画です。ちなみに、ジル・ルルーシュ監督はこのあと紹介するC’est la Vie !では、俳優として出演しています。
うつ病や家族との不和、経営しているプールの経営難、アルコール依存症、薬物中毒など、さまざまな問題を抱えたおじさんたちが、男性版シンクロナイズドスイミングチームを組み、世界大会を目指しみんなで同じ目標に向かって頑張る!というおっさん青春映画。
グランドブダペストホテルにも出演していた主役のマチュー・アマルリックをはじめとし、ギヨーム・カネやブノワ・ポールヴールドなど、フランス映画の名優たちが出演しています。
超シリアスな場面もあれば、コメディに突き抜けた展開もあり、見やすい作品でした。最後の結末も爽やかなものとなっているので、心がすっきりして笑える映画を見たい方におすすめです。おじさんたちのプールでの華麗なシンクロは、とても笑えます(絶対スタントだとわかるけれど・・・笑)。
Le Sens de la fête/ C’est la Vie セラヴィ!
「最強のふたり」や「サンバ」などを手がけたエリック・トレダノ&オリビエ・ナカシュの作品です。
セラヴィは結婚式のコーディネート業を営むベテランのウエディングプランナーマックスの、古城で行うウエディングパーティーのとある一日のお話です。引退を決意したマックスは、今日を最後にしようと心に決め、結婚式に挑むのですが、料理を食べ漁るカメラマン、新婦を口説き参列客になりすます給仕、ワンマンショーを始めようとする司会者など、さまざまな人か実に多様な問題を起こします(ただ、フランスだと本当に起こりそうだから不思議)。
残念ながら、2021年1月にこのセラヴィで主役をつとめた名優ジャン=ピエール・バクリは69歳でがんのため死去しました。
La Vérité/ 真実
フランスで知らない人はいない大女優・カトリーヌ・ドヌーヴと「万引き家族」でカンヌ映画祭でパルムドールを受賞した是枝裕和監督がタッグを組んだ作品「真実」。
個人的に、是枝監督はとてもフランス映画の雰囲気に合った監督だと思っていたので、この組み合わせは非常に興味深く、とても心に刺さる映画となりました。
フランスの名女優ファビエンヌが自分の半生を書いた本を出版し、そのお祝いでアメリカから娘家族がやってきます。その本を呼んだ娘が、全くもって真実が書いていないと怒りながらも、撮影が進行している映画を通して、亡くなった姉妹で女優だったサラへの想いや、娘への気持ちを確かめる、といった内容です。
カトリーヌ・ドヌーヴも、実は姉であるフランソワ・ドルレアックを26歳で事故で亡くしており、しかもその姉も女優でした。ロシュフォールの恋人たちが有名ですね。この通り、役柄はカトリーヌ・ドヌーヴの人生にリンクしている部分も多く、調べてみると重なってくる部分が非常に多いことがわかります。
最後は、不器用な家族愛にほろりと涙が出てしまうようなシーンもあるので、ちょっと泣きたい時におすすめの映画です。
言わずもがな、カトリーヌ・ドヌーヴの演技は素晴らしいので、ぜひフランスの名女優の演技を見てみてくださいね。
週末はAmazon Primeでフランス映画を見よう!
ということで、Amazon Prime会員なら無料で見ることができるPrime Videoのおすすめフランス映画3選をお届けしました。
どの映画も面白く、比較的見やすい映画なので、ぜひ週末はフランス映画を見てみてはいかがでしょうか。