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経験者が教える!フランスで結婚するために必要な書類

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約6分

 

フランス人の相手とフランスで結婚したい!でも何を準備していいのわからない!

国際結婚には必要な書類がいくつもあります。その中では日本でしか用意できないものもあるので忘れずに全て用意をしておきましょう。

今回の記事では、実際に筆者が行った手続きを紹介していきます。筆者は初婚でパリにて結婚をしました。再婚の場合は他にも書類が必要なのでご注意ください。

フランスでの結婚について

フランスでは日本のように婚姻届を出すだけではなく、役所で日程を決め、役所内で保証人と市長の同席で式を挙げる必要があります

そのため、式の会場は自動的に配偶者の住んでいる地域となります。その後に別の教会や日本で式を挙げるのは自由ですが、市長のサインがなければ婚姻したことになりません

また PACSという婚約方法では式を挙げる必要はありませんが、配偶者ビザを受け取ることができません。この記事では PACSではなく結婚に必要な書類を紹介していきます。

式を挙げたパリ15区の役所

日本で準備する結婚に必要な提出物

  • 戸籍謄本 (抄本ではなく縦書きの物) 3〜4枚:本籍地の役所で戸籍謄本を取得します。のちにフランスで必要になる可能性 (婚前契約や戸籍届) があるので4枚ほど余分に取得しておきましょう。
  • アポスティーユ (戸籍謄本に付きます):アポスティーユは日本の外務省にて依頼できます。筆者は窓口で申請をして受け取りもしたので2日で終わりましたが、窓口が東京か大阪にしかないので地方の方は郵送でも可能です。郵送の場合は10日〜18日ほどかかるのでご注意ください。申請の際には身分証明書が必要です。料金はかかりません。
  • パスポート

*アポスティーユ付きの戸籍謄本は3ヶ月で失効します。受け取ったらなるべく早く提出できるようにしましょう。

配偶者に用意してもらう書類

  • Acte de naissance (出生証明書):配偶者の出生地に依頼します。筆者の配偶者の場合は出生地のホームページで申請できましたが場所によっては手紙のみの受付なのでご注意ください。また出身地に住居がある場合は窓口で申請もできるところもあるそうです。だいたい2週間ほどで自宅に到着します。事前に申請してもらいましょう。
  • Attestation de domicile (移住証明書):過去3ヶ月分の公共料金の領収証 (水道、電気、ガス、電話など) です。こちらもオンラインで照会できるのでプリントアウトしておきましょう。
  • Pièce d’identité (身分証明書):有効なパスポートで大丈夫です。

*Acte de naissance (出生証明書) は3ヶ月以内、Attestation de domicile (移住証明書) は提出月の前3ヶ月分を用意しましょう。

フランスについてからの書類申請

フランスについてからは日本大使/領事館にて以下の書類を申請します。

  • 出生証明書(Acte de Naissance
  • 独身証明書(Certificat de Capacité Matrimoniale
  • 慣習証明書(Certificat de Coutume

申請書は大使館にあります。アポスティーユ付きの戸籍謄本をとパスポートを用意して申請できます。郵送でも申請できますが受領は窓口からのみなので注意してください。申請から3日ほどで受領できるので予定を空けておきましょう。

Mairie (役所) での結婚のための手続き

配偶者が住んでいる地域のMairie(役所)にて結婚するための書類を受け取ります。その際には1人でも大丈夫ですが配偶者と2人の方が良いでしょう。簡単な面接により結婚式の際に通訳が必要かどうかも教えてくれます。役所によっては日本語の書類が置いてあることもあるので聞いてみてください。

書類の記入内容は住所・保証人・通訳の有無・式の希望日などです。式の希望日は提出日から1ヶ月以降が好ましいでしょう。筆者の場合は提出日から6ヶ月後でした。記入後は以下の書類も必要となってきます。

  • 保証人2人分の住居が記載してある身分証明書のコピー
  • 通訳者の身分証明書と法定翻訳家の証明書のコピー

保証人はフランス人が好ましいです。フランス語が喋れれば別の国の方でも保証人になれますが、フランス人だとパスポートに住所が書かれているので余計な書類が必要ないです。

また、式の予定日に保証人は同席する必要があるので、近くに住んでいる人の方がトラブルなく式が行えます。もしフランス語が喋れない場合は通訳も必要です。通訳者は役所で紹介している人以外からは頼めません。予定日が決まったらすぐに連絡を取り、書類を送ってもらいましょう。通訳代は200〜250ユーロが相場です。

婚前契約について

夫婦の共有財産の範囲を決める契約です。必ず必要ではないですがフランスではよく行われることで、結婚前に契約する必要があります。筆者は配偶者の家族から作ることが絶対と言われたので契約しました。契約する際は以下の書類が必要です。

  • 戸籍謄本 (本人と配偶者)
  • 独身証明書 (本人と配偶者)
  • 300ユーロほど

戸籍謄本と独身証明書は、原本とフランス語に翻訳したものが必要です。アポスティーユ無しでも提出できます。翻訳は民間の企業からでも大丈夫です。

書類を用意したらNOTAIRES (公証人)と連絡を取り書類を作成します。NOTAIRES (公証人) のオフィスで行われ30分ほど契約の概要を説明してもらい、最後に料金を支払って契約終了です。

また、フランス語が喋れない場合は通訳に同席してもらう必要があります。この際は資格が無い通訳でも可能です。

全ての書類が揃ったら

全ての書類が揃ったらMairie(役所)に提出しましょう。提出の際に通訳は必要無いです。もし書類が不足していると受付してもらえないのでご注意を!

受付が済むと1週間程でMairieから電話が連絡がきます、内容は書類が受領されたことの確認と式の日時です。式の日時が決まったら保証人、通訳者にすぐに伝えて予定を空けてもらいましょう。

また、受領されてから数日間はMairieに張り紙がされているので確認しましょう!

たくさんの人がこの区役所で結婚します

最後に

筆者はパリの15区で式を挙げましたが地域によって必要書類が違うのでしっかり調べてから届けに行きましょう!

About The Author

ライターRiri
カナダの大学で教育と音楽を学んだ後に渡仏。フランス滞在歴は1年程です。2018年12月にパリで結婚式を挙げ、現在は配偶者ビザを取得するために四苦八苦!パリで楽しめる劇場やコンサートホールなどを中心にカフェやレストランなども紹介していきます。

Comments & Trackbacks

  • Comments ( 2 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. 初めまして。
    楽しくブログを拝見しています。
    ありがとうございます。
    お忙しいところ大変恐縮ですが、
    質問させていただきたく、連絡致しました。
    私には結婚を予定しているフランス人の男性がいます。現在、2人で配偶者ビザを取得するためにはどうしたらいいか考えているところです。
    彼が言うには、
    Visa Long Séjour Valant Titre de Séjour.
    (VLS-TS)だと結婚してから、
    6ヶ月間一緒に暮らしていたという状況でないと申請できないため、私は通常の3カ月間滞在可能のビザしかないため、残りの3カ月間はビザなしでフランスに滞在することになるため、これは不可能だろうと思います。
    私のようなケースでは、みなさんはどのように配偶者ビザを取得されているのでしょうか。
    フランスの区役所で結婚して、結婚証明書をもらってから日本から持参する必要書類と、フランス人の必要書類を合わせて、3カ月間の滞在中に配偶者ビザを申請すれば良いだろうと考えていたのですが、、、
    それでは配偶者ビザを申請できないのでしょうか?
    もし、よろしければ教えてください。
    よろしくお願いします。

    • Fumikoさんこんにちは。私もビザの専門家ではないので参考程度に聞いていただければと思うのですが、、、通常は日本で結婚の手続きを行ったのちに配偶者ビザを申請し取得した上で入国されているのではないかと思います。観光ビザで入国してフランス国内で手続きをするのはおっしゃる通りあまり現実的ではないかと。書類の取り寄せも含めると時間が掛かってしまうと思うのですが、日本国内で手続きを行い、配偶者ビザを取得してから入国のほうが安全安心かと思います。

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