フランスへの長期留学(6か月~)を控えている方には、フランス政府の住宅補助金(Allocation logement)を申請することが可能です。申請は任意で、行わなくても全く問題はありませんが、場合によっては家賃の3分の1ほどの手当を受け取ることが可能です。
CAF(La Caisse d’Allocations Familiales)とは?
CAF(La Caisse d’Allocations Familiales)という機関は、直訳すると「家族手当金庫」(発音はカフ)と呼ばれていて、住宅補助以外にもさまざまな手当を管理しています。
フランスの住宅手当(Allocation logement)
住宅手当には3種類あるのですが、その中でフランス留学をしている方が申請できるのはl’aide personnalisée au logement (APL・アーペーエル)と呼ばれる住宅手当です。
支給額
支給額は人によって様々で、収入があるのか、どれくらいの家賃を支払っているのか、コロカション・ホームステイ・一人暮らしなのか、などが確認され決まります。
- 住んでいる場所
- 家賃の金額
- 12ヶ月の収入状況
- 子ども・その他面倒をみなければいけない人の数
私はパリで600ユーロほどの家賃でしたが、毎月200ユーロほど頂いていました。留学資金も多くはなかったのでとてもありがたかったです。
会員登録後、CAFのサイトで月にどれくらいの住宅補助をもらうことができるのか、シミュレーションができるので、そちらも試してみてください。ちなみに、住宅手当の申請はフランスの社会保険に入っていないとできないのでご注意を!
申請方法
CAFのサイト上で申請書類を作成後、諸々サインなどを記入して、送付先に郵送もしくはCAFの事務所まで書類を持って申請しに行きます。郵送でもいいのですが、処理の時間が遅そう&書類紛失されそう(フランスの行政手続きにあまり信用がない・・・)ということで、CAFのパリ市内の事務所まで申請しに行きました。その時は長蛇の列で、結構時間がかかりました。
申請に必要な書類・情報
- 申請書(申請者・貸主のサイン入りのもの)
- 住宅の契約書のコピー
- 銀行口座のRIB番号
- 滞在許可書のコピー
- パスポートのコピー
CAFの事務所によりどうやら求められる書類が異なるらしいので、最大限準備して行ったほうが良いです。書類不備があるとかなり支給までに時間がかかることに・・・。
注意事項
申請には住宅の貸主のサインが必要なのですが、住宅手当は元々低所得者向けのものなので、大家さんやホストファミリーによっては、留学生=留学できるほどの資金を持っているとみなされ、サインをしてもらえない場合もあります。そのような場合は申請ができないので、留意してください。
また、フランス留学を終えて帰国する場合にも、CAFを止める手続きが必要になりますので、忘れないようにしてください。