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フランスへの荷物の送付方法【EMS/国際小包など国際郵便】

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約7分
荷物の発送については、ルールが変更になることも多々ありますので、送付の際に郵便局や会社の最新情報をよく確認し、ルールに則って送付してください。

これからフランスで新生活を始める留学生や、フランスに家族がいてノエルなどに贈り物をしたい方は、初めてだとどのように荷物やプレゼントを送ればいいのかわからないと思います。そんな方のために、国際郵便(パッケージ)の送り方や注意点をまとめます。

国際郵便を送る前の注意事項

国を跨いで送る荷物には、制限やルールがたくさんありますし、不測の事態が起こることも多々あります。荷物の遅延のみならず、紛失や盗難などもフランスではよくある話なので、念入りに下調べをして送るようにしましょう。

関税・TVA(付加価値税)

以前はフランスに荷物を送っても関税が取られるケースは少なかったのですが、法律の改正により、気をつけないとかなり高額の関税を取られるようになりました。

商品の輸入について

1€からTVA(付加価値税)がかかります。品目にもよりますが、150€以下の場合は一般的に20%で、150€を超える場合は、商品価格+輸送料+保険料の合計金額に対して上記TVAと関税が掛かります。

個人の荷物やプレゼントに関して

まずは、日本から送る際にGift(プレゼント)と品目に記載することが必要です。その上で、総額が45€以下であればTVAも関税もかかりません。5€~150€の場合はTVAが20%(品目により異なる)かかり、150€を超える場合は、商品価格+輸送料+保険料の合計金額に対して上記TVAと関税が掛かります。

関税を掛けないためには、Giftと記載することと、荷物の内容物を45€以下に収めて発送をするようにしましょう。品目の金額については、ある程度自由に発送側が設定できますので、うまく調節してみましょう。

国際郵便で送れない禁制品

世界的に輸入が禁止されている物や、フランスに送れない物があります。特に重要な「食品」については、EMSでは送ることができませんので、後述する国際小包を使う必要があります。

下記のリストは一部になりますので、発送する前に必ず各社のHPで禁制品を確認するようにしましょう。

国に関わらずに送付が禁止されている物(例)

  • スプレー缶
  • 香水
  • 電子タバコ
  • マニキュア
  • モバイルバッテリー
  • アルコール度数が24%を超えるアルコール飲料や日焼け止め
  • マニキュア
  • 花火・クラッカー
  • お金、クレジットカードなどの貴重品

国際郵便として送れないもの(全世界共通)をもっと見る

フランスへの送付が禁止されているもの(例)

  • 生肉、生皮、羊の原毛、動物の毛
  • 食料品(EMSのみ)
  • 果物、植物
  • たばこ
  • 美術品(EMSのみ)

フランスに送付が禁止されている物品をもっと見る

※フランスの海外県や海外領土ではそれぞれルールが異なるので、詳しくは日本郵便のサイトから確認してください

フランスへ荷物を送るときの国際郵便の種類

フランスに荷物を送る方法は複数あります。かかる日数やコスト、送付できる品目が異なりますので、用途に合わせて適切な送付方法を選びましょう。

①国際エクスプレス・国際宅急便(高い・速い)

国際エクスプレス郵便は、急ぎの郵便物を迅速に届けるためのサービスです。通常、グローバルな宅配便会社(例:DHL ヤマト運輸など)が提供しています。配達時間は通常数日から1週間以内で、リアルタイムの追跡が可能です。料金は高めですが、迅速かつ安全に配達が必要な場合に適しています。引越しの場合は、海外引越しなどで調べると、日本通運など各社のサービスが出てきますので、調べてみてください。

②国際航空便(平均的)

国際航空便は、航空機を使用して郵便物を送る方法です。一般的に速い配達が期待できますが、配達時間は航空便のスケジュールによるので、飛行機が天候の関係や不測の事態で飛ばなくなった際には遅れる可能性もあります。追跡が可能で、重要な文書や小包を送るのに適しています。

EMSとそこまで金額が変わらないのに日数はかかるのでEMSを選びがちなのですが、国際航空便で国際小包として1〜3週間程度で食品を送ることができるのが最大のメリットと言えるでしょう。

③国際船便(安い・遅い)

国際船便は、紹介した中では一番安価な配送方法ですが、配達には1ヶ月〜3ヶ月ほどかかりますので、そこまで急ぎではない配送の時に使う手段として認識しましょう。引越しの際に大量の荷物や大型の物品を送るのに適しています。ただし、追跡はそこまで限定的なので重要な荷物を送るのには適していませんのでご注意を。

④EMS(高い・速い/食品NG)

国際宅急便と同じく、価格は高いのですが早く送ることができるサービスがEMSです。早くて4〜5日でフランスに到着します。ただ、クリスマスの時期だとフランス国内の発送を担当するクロノポスト(フランスの郵便局)がかなり多忙で、到着が遅れることも結構ありますので、送付時期には注意が必要です。1週間ほどみておいた方がいいでしょう。

また、EMSでは食品を送ることができません。食品を送りたい場合は、国際航空便などの別の発送方法を選びましょう。

⑤SAL便(全世界的に取り扱い停止)

国際船便よりも速いですが、航空便よりも遅い中間の発送方法で、金額も航空便より少しお手頃な発送手段です。ただし、船便より速いと言えど、2週間〜1ヶ月ほど到着日数がかかる可能性があります。そして、全世界的に取り扱いが停止されており、2023年10月時点でもフランスではSAL便を使って送付することができません

発送日数・金額の比較

東京→フランスに5kgの荷物を送る時の比較は以下の通りです。

送付方法 金額 日数
EMS 13,000円 2日
国際航空便 12,450円 8日
国際船便   4,900円 1〜3ヶ月

 

国際郵便を送る際の手順

国際郵便を送る時の一般的な流れをご説明します。

①郵便物の梱包

郵便物を適切なサイズの封筒や箱に詰めます。フランスのクロノポストはかなり配達が乱暴なので、割れ物は避けたほうがいいでしょう。送る場合も、緩衝材に厳重に包んで送るようにしましょう。また、箱が開封しやすいと物が盗られてしまう可能性もあるので、開けづらいように厳重に閉めてください。

住所ラベルや宛名をはっきりと書き、受取人の詳細情報(名前、住所、郵便番号、都市名など)を正確に記入します。EMSの場合は、インボイスはオンライン作成になったので、日本郵便のサイトから発行することが可能です。

②郵便料金の確認

送りたい郵便物の重さや寸法に応じて、適切な郵便料金を確認します。郵便局や郵便会社のウェブサイトで料金を検索できる場合があります。

③郵便局や郵便会社を選ぶ

国際郵便を提供している郵便局や郵便会社を選びましょう。確実に荷物を届けたいのであれば、日本郵便と提携しているクロノポストではなく、ヤマト郵便やDHLの方が信頼があると思います。

④郵便物の受け渡しと支払い

郵便局や郵便会社の窓口に荷物を差し出して、必要な手続きや支払いを行います。

⑤送り状の取得

郵便物を送る際に、送り状(郵便伝票または航空便伝票)を取得します。送り状には追跡番号や重要な情報が含まれていますので、大切に保管してください。荷物がなかなか届かないというケースも多くありますし、フランスではロストすることもしばしば。必ず追跡番号を控えておくようにしましょう。

国際郵便を送る前に最新情報をチェック!

上記で記したように、国際郵便の際には様々な注意点があります。クリスマスプレゼントとして送付して、受け取る側に高い関税が掛かってしまい、”Cadeau Empoisonné(迷惑なプレゼント)”になってしまった!なんてケースも多々あります。

必ず事前に各社のサイトで最新情報を確認してから、国際郵便を送るようにしてくださいね。

 

About The Author

Framour代表・編集長SHIZUKU
Framour管理人。2014年~2015年に交換留学生としてパリのグランゼコルでビジネスを1年勉強。2016年にはニューカレドニア現地の高校で日本語の授業のアシスタントとして7ヵ月就労。現在は都内でOL生活。得意分野はwebマーケ・SEO分析・webデザイン・編集/ライティング。
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