こんにちは!お待たせしました!今回は、前回紹介したフランスワーホリビザについて、必要書類の書き方を更に詳しく解説していきます!
「ビザを申請するには書類を揃えるのが大変だ」という話はよく聞きます。実際その通りで、少しでも不備やミスがあると、せっかく大使館に申請に行っても跳ね返されてしまいます。
だからこそ、書類の準備は余裕をもって計画的に始めたいものです。
ではさっそく、必要書類の書き方を見ていきましょう!
フランスワーホリビザに必要な書類とは?
細かい書類を含め、12もの書類があります。今回は、それを以下の3つにカテゴリー分けして解説していきます!
①大使館のHPからフォーマットをダウンロードし、記入するもの
②自分でフォーマットを作り、作成するもの
③その他、事前準備が必要なもの
①大使館のHPからフォーマットをダウンロードし、記入するものには5種類の書類、②自分でフォーマットを作り、作成するものには2種類の書類、そして③その他、事前準備が必要なものには5種類の書類、計12の書類となります……!
①大使館のHPからフォーマットをダウンロードし、記入するもの
以下の5種類あります。
1-2.申請書類チェックリスト
1-3.長期ビザ申請書1部
1-4.申請動機作文1部
1-5.ワーキングホリデービザ宣誓書
フォーマットは大使館HPから簡単にダウンロードできますので、今回は詳しい書き方について解説していきます。
1-1.予約票
こちらは、アポイント予約完了画面を印刷するだけでOKです!
入力はフランス語だけでなく英語でもできます。
パスポート情報の入力が主となっており、全ての情報の入力が終了すると印刷画面が出てくるので、そのまま印刷してください。それを大使館に持っていき、入り口で見せます。
1-2.申請書類チェックリスト
この書類はとても便利です!
この画面を事前に印刷しておくと、必要書類がどこまで準備できているかをアナログで確認することもできます。それをそのまま書類の1つとして持っていきましょう。
1-3.長期ビザ申請書1部
こちらは、パスポート番号や日本、現地での住所などの個人情報を記入する書類です。フォーマットはフランス語か英語を選べますが、今回は英語のものを使って解説していきます。
2.Former surname:旧姓
3.First name:名前
4.Date of birth:生年月日(欧米式に、日付、月、年の順に書きます)
5.Place of birth:出生地(例:HYOGO)
6.Country of birth:出生国(例:JAPAN)
7.Current nationality:現在の国籍(例:JAPANESE)
8.Sex:性別
9.Marital status:婚姻の有無
10. ここは、もしビザ申請者が未成年であれば親の氏名、住所、国籍を記入します。成年であれば飛ばします。
11.身分証明番号、というものですが、日本には存在しないので飛ばしてください。
12.Type of travel document:パスポートの種類(普通のパスポートであればordinary passportにチェックを入れます)
13.Number of travel document:パスポート番号
14.Date of issue:パスポート発行日(生年月日同様、日付から書きます)
15.Valid until:パスポート有効期限
16.Issued by:発行機関(パスポートの有効期限の真下に載っている、発行官庁に書かれてあるものを写します。例:Ministry of ~)
17.Applicant’s home address:日本の現住所(番地から記入、都道府県と国名の間に郵便番号を忘れずに。例:~Hyogo,653-○○○○,Japan )
19.Telephone number:電話番号(例078-OOO-OOOO)
20.自分の国籍と現在住んでいる国が違う場合に記入します。日本国籍で日本在住の方は記入不要です。
21.Current occupation:職業(普通の方はEmployeeと書けば良いみたいです。私は学生なのでStudentと書きました)
22.Employer:勤務先住所、メールアドレス、電話番号(住所の書き方は上記同様。学生の場合は学校名、続いて学校の住所を書きます)
23.I request a visa for the following purpose:ビザの種類(ワーホリの場合はOtherにチェックし、点線欄にWorking Holidayと記入)
24.フランスでの語学学校やホストファミリーの名前、住所、メールアドレス、電話番号(こちらは語学学校に行かない方は困ると思います。私は最初語学学校に通ったので、その情報を記入しましたが、もし通われない方は、最初に滞在する地域の語学学校を適当に探して記入しても問題ないと思います)
25.フランスでの滞在先の住所(ここも、まだ決まっていないという方も多いと思います。私も、ホームステイ予定でしたがビザ申請時には住所までは分かりませんでした。私は、語学学校が提供するレジデンスを記入しましたが、そもそも学校に通わない方は、適当にホテルの住所等を記載してOKだったようです)
26.Intended date of entry into France or the Schengen Area:フランスへの入国日(※出発日ではありません)
28.フランスで家族と一緒に住む場合に記入、基本的には必要ないと思います。
29.フランスでの滞在手段はなにか:貯金で滞在する予定(Savings)でOKです。
30.フランスの保証人はいるのか
31.フランスに家族はいるのか
※30,31は基本的にはNoで大丈夫かと思います。
左下.Place and date:場所と日付(Placeは大使館の場所が東京なのでTokyo、日付はビザ申請日を記入します。例:Tokyo 05/12/2017)
右下.Signature:署名(パスポートの署名と同じ、日本語で書きます。未成年の場合は親の署名です)
1-4.申請動機作文1部
こちらはフォーマットにも記載の通り、日本語で記入OKです。嬉しい(笑)
フォーマットは2枚に渡り、1枚目は履歴書、2枚目にビザの申請理由を記入することになります。
1枚目の履歴書部分はそんなに難しくないとは思います。私のように学生であれば、職歴の部分は記載する必要はありません。アルバイト等の記入は必要ないです。ですので「なし」とだけ記載して下さい。
また、いつ頃フランスに発つ予定ですか、のところは、長期ビザ申請書の項目26と矛盾しないように書いてください。
2枚目の申請動機作文は、本当に厄介です(笑)
私もこれに、山ほど時間を費やしました。まず用紙を見て思うのが、「どんだけ書かなあかんねん!」と言うこと(笑)でも残念ながら、この用紙の8割以上は埋めるのが良いです。私は頑張って全て埋めました。
参考までにですが、私が何を書いて全て埋めたのかを記載します。
・なぜワーホリビザを申請しているのか?:大学の専門がフランス語で、フランスには元々興味があったから
・申請のきっかけはなにか?:フランスに旅行へ行き、その魅力に馳せられた。後は、フランス旅行の思い出、フランスのどんな所が好きか、をつらつら述べました(笑)
・なぜ最初に住む場所をルーアンに決めたのか?:私は最初はルーアンに住むと決めていたので、なぜルーアンを選んだかを記入しました。ルーアンの魅力をつらつらと連ねました
・1年かけて何をしたいのか?:フランスを1周したい、と書きました
※他にも、学校でフランス語をもっと学びたい、とか、仕事をしてみたいとか書きましたが、注意したいのは、とにかく観光したい!をメインに書き、働きたいだとか、専門的なことを学びたいだとかを全面的に書かないことです。とにかく就労目的だと少しでも思われたら取得は困難になります。「フランスが好き!沢山観光したい!」を全面的に押し出していきましょう(笑)
・1年後に帰国します!ということ:これはかなり重要です。とにかくしつこいですが、就労目的だと思われると困るので、絶対にこの人は帰国するなと思わせることが大切です。私は大学を休学して渡航したので、「帰国したら復学し、フランスで学んだことを生かします。」ということを書きました。他にも、「日本でフランス文化を紹介します」だとか、私は日本で就職することを押し出すため「帰国したら日本で就職活動をします」ということも入れました。)
後は、細かい言葉の選び方について2点記載します。
・フォーマットには「フランスで住みたい場所……」のような書き方をしてありますが、文書の中では「住む」という表現は避けた方が良いです。「ずっと住むつもりなのか?」という疑いを持たれては困るからです。その場合は、「行く」のような表現に変えましょう。
・「したい仕事」を記入しろとも書いてありますが、例えば「○○か月働く予定」というような書き方は避けましょう。「長く働くということは、やはり就労目的か?」という疑いを持たれては困ります。その場合は、具体的な働く期間は書かず、「少しだけアルバイトもしてみたいです」のような書き方がベターです。
1-5.ワーキングホリデービザ宣誓書
こちらはフランス語での記入になりますが、とても簡単です!
氏名は名前/苗字の順にローマ字で、生年月日は日付/月/年の順で記入します。例えば1995年1月1日生まれの方でしたら、「01/01/1995」と記入します。
国籍には男性ならばJaponais女性ならばJaponaiseと記入しましょう。
住所は番地から都道府県に向かって記入します。都道府県とJAPANの間に郵便番号を書くのを忘れずに。
署名日は、日付から順に、ビザ申請の日を記入します。署名(signature)はパスポートの署名と同様、つまり漢字でOKです。
②自分でフォーマットを作り作成するもの
以下の2種類あります。
2-2.履歴書
こちらは、Wordなどの機能を使い自分でフォーマットを作成します。
私も準備した時は、どんなフォーマットにすべきかもわからず、インターネットで調べて右往左往しながら作成しました。ですので、今回はそうやって私が作成した例をもとに解説していこうと思います!
2-1.滞在中の計画書
こちらは私が実際に提出したものです。
Word文書を使い自分で作成します。英語かフランス語で記入しましょう。私はフランス語で作成したので、今回はフランス語で解説させて頂きますが、英語でも要領は同じです。
今回は分かりやすく番号を振っています。その番号に沿って解説していきます。
①氏名(ローマ字で名前、苗字の順)
②申請時の年齢(私は申請時22歳だったので22 ansと記入しました。ansは英語でyears oldにあたるフランス語です)
③国籍(男性ならJaponais、女性ならJaponaiseと記入)
④現住所と電話番号(番地から順に記入。都道府県と国名の間に郵便番号を。国名は、フランス語でJAPONと記入。英語ではJAPANと書きますが、フランス語ではJAPONと書きます。電話番号は、国番号の+81の後に、最初の0を省略した続きから書きます。)
※①から④は、左上に左寄せで記入しましょう。
⑤ワーキングホリデービザでの滞在期間中の計画「PLAN DE PENDANT LE SEJOUR D’UN VISA VACANCES TRAVAIL」と真ん中に大きく記入します。
⑥1年間の細かい計画を記載します。
正直、悩む必要は全くないです。ある程度の見込みで記入しましょう。私も、ワーホリビザで渡航して半年以上経ちますが、この通りには全く滞在していないです(笑) 申請動機作文に書いたこととある程度照らし合わせながら記入していくのがベターです。
参考までに、使用したフランス語と日本語訳を記載します。
・Sejour à ~ : ~に滞在
・Étudie le français à ~ : ~でフランス語を勉強する
・Voyage touristique dans ~ : ~を観光する
・Par exemple : 例えば~を観光したい、といったところです。
・Cherche du travail à ~ : ~で仕事を探す
・Rentré(e) au Japon : 日本へ帰国(これは書いた方が良いと思います)
2-2.履歴書
こちらも、私が実際に提出したものを元に解説していきます!
①から④は先ほどの計画書と同じですので省略します。
⑤フランス語で履歴書をCURRICULUM VITAEと言います。真ん中に真ん中寄せで大きく記入します。
⑥学歴(FORMATION):Diplômeは学部、専門分野などです。
※私は書いていませんが、職歴のお持ちの方は「EXPERIENCE PROFESSIONNELLE」と記載し、期間、会社の名前、どんなことをしていたかを⑥学歴の前に記入してください。
⑦言語(LANGUES)
どの言語が、どれくらいできるのかを書きます。
Anglais:Lu, Écrit (英語、読み(Lu)書き(Écrit)ができる)
Japonais:Langue Maternelle (日本語、母国語)
と記入しました。他には、
Courant:流暢
などが使えるかと思います。
③その他、事前に書類準備が必要なもの
以下の5種類あります。
3-2.パスポート原本、証明写真ページのコピー1部
3-3.銀行残高証明書の原本、コピー1部
3-4.健康診断書原本、コピー1部
3-5.海外保険加入証明書原本、コピー1部
またこのカテゴリーにはコピーを取る必要のあるものが多いですが、コピーは常にA4サイズで取ってください。
3-1.証明写真1枚
撮ったものは、1つ目のカテゴリーでご紹介した長期ビザ申請書の右上に貼り付けます。サイズはもちろん要注意ですが、1番ややこしいのは背景が白でないといけないことです!
富士フイルムの証明写真機では、背景が白で撮影できるようです。
3-2.パスポート原本、証明写真ページのコピー1部
申請書類チェックリストには、
10年以内に発効されたもの、申請するビザの期間の最終日から3か月以上の有効期間が残っており、ビザ用のページが見開きで2ページ以上あるもの。
と記載があります。
3-3.銀行残高証明書の原本、コピー1部
「この人はフランスに1年間いても生活できる経済的余裕がある」という証明を、この銀行残高証明書で行います。
3100ユーロ(日本円で40万前後)以上の残高があることを証明しなければいけません。口座は、普通預金でも定期預金でも構いません。私はこの証明のために、一時的に家族中のお金を私の口座に集めてもらいました。
銀行へ行き、「残高証明書が欲しいのですが」と言えば、簡単に発行してもらえます。
届けに必要なものは
・届け印
・発行手数料(発行手数料は銀行によって違います)
・通帳、キャッシュカード
・本人確認書類(保険証、免許証など)
発行後は自宅へ郵送してもらえますが、発行に約1週間必要なこと、ビザ申請日から1か月以内に発行された証明書が必要なことに気をつけて、タイミング良く発行しましょう。また、和文か英文かどちらかを選択することになりますが、どちらが良いか大使館HPには記載はないので、私は一応英文、ユーロ建てで発行してもらいました。
3-4.健康診断書原本、コピー1部
申請者が渡航するのに十分健康かどうかを証明します。厄介なのが、こちらもビザ申請日から1か月以内の診断書でないといけないということです。
私は大学生なので1年に1回定期的に大学で健康診断を行いますし、会社によっても健康診断が義務化されている所も多いとは思いますが、こちらで提出する診断書は申請日から1か月以内でないといけません。
ですので、ビザの申請を12月に行った私は、大学の健康診断書が使えず、最寄りの内科で健康診断をし、証明書を発行してもらいました。内科へ行き、「ビザ申請のために健康診断書が必要です」と言うと、その場で診断しその場で発行してもらえました。
こちらは大使館HPに「英文でも和文でも可」と書かれてあるので、どちらでも良いと思います。
3-5.海外保険加入証明書原本、コピー1部
海外へ1年行くとなると、海外保険に加入するかと思いますが、こちらはその証明書が必要です。
保険会社は色々とあるとは思いますが、私はAIG損保保険株式会社の保険に加入しました。
加入の準備をしてから証明書が発行されるまでに時間もかかりますので、早めに保険加入の準備を進めることをおすすめします。なお、大使館に提出する証明書は、英文か仏文でなければいけません。
まとめ
いかがでしたか?
必要書類は多いですが、1つ1つ丁寧に仕上げていけば決して難しくはありません。
また、出来上がったビザを郵送で受け取る際には、申請書類チェックリストに記載の通り、レターパック510(赤)が必要になります。申請時に自分の氏名、住所を明記した状態で提出しましょう。
この記事が、これからフランスへワーホリで行く予定の方に少しでも役に立てば幸いです!